第60章 ❤︎ 射精管理 白布賢二郎
「ヤバい、体に力入んない」
「俺はまだ満たされてないから。焦らされた分は今から仕返しさせて」
「ん、いいよ」
「何?俺とそんなにしたかった?」
「だって普段超クールぶってる白布先生の化けの皮剥がしてやりたかったんだもん。こんな表情、私しか見れなんだって独り占めしたいし、たまには求められたいって欲はあるし…」
初めて聞くいちかの本音に思わず口元が緩んで胸がじんわりと熱くなった。
「可愛いな…」
「そうだよ。たまには可愛いってちゃんと言ってくれないと仕事優先するバリキャリ女子になっちゃうんだからね」
「それはそれで見たいけどな」
「私が嫌」
「どっちだよ」
「ね、賢二郎…」
「ん…?」
「ちゃんと好き?」
「好きだよ」
「よかった。ちゃんと好きでいてくれて」
「忙しくても俺の気持ちは変わらないから」
「うん。じゃあ…」
薄く色付いた唇が動く前に次の言葉を予想する。
「賢二郎。キスして…」
予想通りの甘い誘惑ととろんとした声を上げるいちかの期待通り俺は口付ける。
さぁ、甘い時間もこれで一旦終わり。
今からはリベンジの時間。
fin.