第60章 ❤︎ 射精管理 白布賢二郎
「先だけってどうなの?」
「どういうこと?」
「奥まで挿れずに入り口くらいでピストンするの」
奥まで咥え込んだ腰を浮かして今度は浅い挿入を繰り返された。敏感な部分だけを集中して狙われて最大限に焦らされるこの感じ…。かなりヤバい。
「んっ、あ、…私っ、これ、好きかも…」
いちかの体が揺れるたびに挿入部分も丸見えで物足りない快感の中で無理矢理昂られていた。
「ごめん…、俺が悪かった…」
降参だ。もう俺の負けでいい。
「可愛い…」
「奥まで挿れたい。俺も動いていい?」
「出したい?」
「……うん、ほんと無理だから」
「ん、いいよ。私もまたイっちゃいそうだもん」
項垂れてきたいちかの上半身を両腕で抱き止める。そのまま腰を持って最奥へ届くように突き上げる。
「ひぁ…あぁぁっ」
甲高い声が鼓膜を揺らし同時に中はまた収縮した。やっと戻ってきた主導権でいちかの余裕も全部奪ってしまいたい。
「あぁぁ…、奥…っ、きてる」
中が激しく擦れ合い、肌がぶつかり合う音に混じって結合部が立てる水音が聞こえる。イッた後に中がら溢れた愛液が下半身を濡らす。
「イく…っ、イクぅ…っ」
「俺、も…っ」
意識が飛びそうになるほどの快感に最後の糸が切れた。これ以上耐えられるはずもなく大量の精液が最奥へと盛大に吐き出される。
「ぁ、ぁぁ……」
二度目の絶頂を迎えてがくがくと全身を痙攣させたいちかがかすれた声を上げた。震えながらゆっくりと息を吐きやがてぐったりと脱力して俺に体重を預けてきた。