第59章 ❤︎ 射精管理 及川徹
拭き取ってあげる気力もなくそのままベッドへと雪崩れ込む。どくどくと心臓の鼓動がうるさく鳴って身体中から汗が噴き出していた。
「言ってなかったけど、私、生理不順でピル飲み始めたんだよ。だから大丈夫なの」
「え、そうなの?でもこれからはしないよ。こんなスリルもういい。ゴムも忘れないように常に持っとく」
「でもたまにはいいんじゃない?」
「ダメ。今回は負けを認めるけど次は絶対リベンジするからね」
「ほんと負けず嫌いだよね、徹って。…じゃあ、次、待ってるね」
満足そうに笑ういちかの唇が労うように口付ける。体力が回復すれば速攻でコンビニ行ってゴム買ってリベンジ。そうやって呑気に笑ってられるのなんて今だけだよ、いちか。
fin.