第59章 ❤︎ 射精管理 及川徹
≫徹side
今日はテスト明け、しかも部活も休み。この開放感を味わいながら彼女と過ごす時間は最高に幸福な時間だと言える。
誰にも邪魔されない俺の部屋でキスなんてしたら最後。欲は止まらなくなってしまった。制服姿の無防備ないちか。キスだけでとろっとしてきた瞳、首筋、スカートから伸びた太もも。全部俺を煽る材料にしかならなくて辛い。
「ごめん、なんかそういう気分になってきちゃった。してもいい?」
「いいよ?」
「ゴム、買ってきていい?この前使ったのが最後なんだよね」
「そうなんだ。じゃ今日はなくていいよ?」
「ダメでしょ。てかそんなこと女の子が軽率に言っちゃダメ」
「だって生理前だもん。明後日くらいにはくる予定だし」
「それでもダメ。買ってくる」
「じゃあ帰るよ?」
「いや帰んないでよ。一人で待つのが嫌なら一緒に行く?」
「そういうんじゃない」
「じゃ何?」
「生の方が気持ちいいって友達から聞いたの。だから一回してみたくて」
「なんてこと聞いてきてんの!」
「それにさ徹だって絶対気持ちいいと思うよ?」
「ダメだって…」
「今日超安全日」
「そういうのほんとナシだからね」
「じゃあコーラで洗う?」
「それ都市伝説!絶対信じちゃいけないやつ」
「じゃあしない」
「なんでさ!!」
「徹がエッチに乗り気じゃないから」
「それはない。あり得ない。今だってめちゃくちゃしたい」
「じゃあしようよ。ゴム買いに行っちゃうとこの雰囲気白けちゃうよ?」
一度くらい生でしてみたいとかそういう願望がないわけじゃない。めちゃくちゃ興味もあるしクラスメイトには生で経験済みの猛者すらいる。高まっていく欲に好奇心の方が勝ってハードルが下がっていく。
「ちょっとだけ。………絶対外で出すからね」
結局誘惑に負けた俺を見つめながら嬉しそうに口角を上げた。こんな小悪魔な子だったとか知らなかった。
だけど実際は“ちょっとだけ…”なんてその考えそのものが甘かったと俺は身を以て知ることになる。