第56章 ❤︎ 射精管理 宮侑
「んっ…、出る、…ごめっ」
焦らされた括約筋は最大限まで能力を引き出され放物線を描き、いちかの制服を汚した。それは今までに感じたことのない最高の開放感だった。
「めっちゃ飛んだね…」
「お前が出すなイクな言うからやろ?」
「だって早いんやもん。あーあ、私のスカートにもかかったやん」
「拭いたらええやん。そこにティッシュあるから」
「こういうとこ雑すぎ。治やったらごめん言うてちゃんと拭いてくれんのに。また治に相手してもらおかな…」
「次は俺でええやん。あいつよりも経験値あるし」
「経験値より優しさと気遣いやろ?」
「その辺は俺やってちゃんとしてるし。俺にしとけって、な?」
「何?やっぱ妬いてんの?」
「ちゃうわ、今日の仕返ししたいねん」
「アホらし」
「アホってなんやねん」
「ま、ええわ。一応前向きに考えといてあげる」
「ほな今からでもやるか?」
「せぇへん。だってお腹すいたもん。…雑誌も返してもろたし、さ、帰ろ」
「は?」
「今日うちハンバーグなんやって。やから今夜は帰る」
スカートについた精液をティッシュで拭き取り丸めてゴミ箱へと投げる。“ほなまた明日ね”と何事もなかったかのように部屋から出て行った。
部屋に一人取り残されてまた静けさが戻る。
「なんやねん。つーか俺は…、ハンバーグに負けたんか」
自分で呟いた一言はより一層賢者タイムを助長するだけで虚しさと悔しさと何の魅力も感じなくなったエロ本だけが取り残された。
「腹立つからいちかんとこ行って俺もハンバーグ食わせてもらお!」
エロ本をゴミ箱に投げ捨ててズボンとパンツを履いていちかの後を追いかけた。
fin.