第52章 ❤︎ 彼女の機嫌をセックスでとる侑
抱きしめた体のラインをなぞるように指を滑らせていく。人並みな肉付きにウエストはきゅっと締まっていて指先からも分かるいい体。昨日の俺を肯定するわけやないけど無防備な体を見てると欲情してしまうのも当然。けどそんな男心は女には分かる筈もない。
「くすぐったい、ってば…」
「ええやん、こうやって少しずつ感度高めてって?」
「ん…っ、やっ」
「可愛いなぁ、その上擦った声…」
「……ふぁ、あ……っ」
「まだ挿れてへんのにやってるみたい。鳥肌立ってきてんで?」
「も、やめ……て」
「えー?」
くすぐらせて感じ始めたのかまだ触れてもないのに胸の突起はぷっくりと勃ち俺にアピールするように肌に触れていた。
「ほな次はこっちにしよか?」
中心のピンク色の突起が誘う。誘われるがままに突起を口に含むといちかの心音と肌の柔らかさに触れてなんとも言えない幸福感に包まれる。いちかと知り合う前の自由奔放な俺が唯一一途になったのはいちかだけで他の女じゃダメな理由はここにある。
突起を舌先で転がしながら、もう片方は手で感触を確かめるように揉みしだく。がっつきたい気持ちを抑えつつ甘く噛むくらいの愛撫を続ける。
「あぁ……んっ」
いちかの吐息が一際大きくなる。布団の温度がじっとりと上がってきて呼吸を荒くさせる。
「あっつ…」
布団を跳ね除けると涼しい空気が心地いい。開けた視界でいちかに視線を移すと瞳を潤ませてすっかりと雌顔になっていた。