第51章 ❤︎ 彼氏の性癖が歪んでいる件 黒尾鉄朗
「俺のもすげぇグチャグチャ、濡れまくり。床にシミ作ってんのも全部いちかのな?」
視界に入ってしまった黒い点々に羞恥心が煽られて目を背ける。腰を持ち上げられ割れ目の後ろから前へと指が滑り、クリトリスを捉え転がし始める。
「…ひ、ぅっ……」
「感度上がってるから触れるだけでイケそうだろ?」
絶妙な力加減で擦られ意識すら朦朧としてしまうくらいに快楽の波はピークだった。
「…やめ……っ」
「すげぇ体が熱くなってる」
「待って、イッちゃ…、」
「待つわけないだろ?好きにイケよ」
「んぅ…っあ………」
情けない自分の吐息と小刻み震える体。とろっとした体液が太ももを伝う感覚にじわじわと生理的な涙が込み上げてきた。普段なら落ち着くまで待てくれるに今夜の鉄朗は容赦なくイッて敏感になったそこをまた押し広げるように突き上げる。
「ああ…っ」
目の前がチカチカとして口は開きっぱなしなのに上手く酸素が吸えない。
「お前、今のでまたイッただろ?中、うねってる」
「はぁ…あぁ、…っ」
「ちゃんと息しねぇと過呼吸になんぞ?」
「む、…り……」
「何?そんなに気持ちいいの?めちゃくちゃ可愛いな、お前は…」
可愛いって言えば丸め込めるって思ってる意地悪く囁く鉄朗を無言で睨んだ。文句の一つでも言ってやりたいのに艶っぽく見下ろされる雄の視線にまた欲情してしまうだけだった。