第50章 ❤︎ 何年たっても特別な日は変わらない 岩泉一
松「だからか。何年か前に食べた時と同じくらい美味いなって思った」
「ありがとう。そう言って貰えて嬉しい」
及「高校の頃からいずれ二人は結婚すんだろうなとは思ってたけど、理想的な夫婦だよね」
岩「羨ましいか?」
及「羨ましいに決まってんじゃん。俺を残して皆どんどん幸せになってくし…。悔しいくらい羨ましいよ」
岩「そんな拗ねんなって。パートのオバちゃん紹介してやっから」
及「いらないよ。いくらストライクゾーンが広い俺でも年齢制限くらいあるから」
松「お前ら見てたら結婚っていいんだなって思うわ。俺も彼女作らねぇとな」
及「まっつん!もう今日はさ、飲もうよ。彼女いない同士で朝までさ」
松「俺はいいけど。岩はいいの?」
岩「おう!飲め飲め。この部屋でいいなら泊まってけ」
「ちょっと一君。いいの?」
岩「別に問題ねぇだろ。こいつら座布団があればどこでも寝れんだから」
花「こうやって飲むのも岩の結婚式以来だもんなぁー。俺も付き合うわ」
「じゃあ私は片付けと明日の準備もあるし、今日は先にお風呂入って寝るね。後は4人で適当にしてね」
岩「悪いな」
「いいよ。でもあんまり飲み過ぎないでね」
岩「ああ、分かった」
「じゃあみんなは楽しんでね。おやすみ」
「おう、おやすみ」
もちろん名残惜しかったんだけど、朝早くから準備していたのとアルコールの心地よさから睡魔に襲われてしまって、私は一足先に自室へと戻った。