第49章 ❤︎ 甘い夜と嫉妬に揺れる夜 岩泉一
「…んんっ、ぁ……奥…っ」
「このまま我慢すんのとか絶対に無理だから」
余裕のない蕩けた声、快感に歪む横顔は赤く染まって持て余す愛情をどうすることも出来なくてテーブルについた小さな手を握って指を絡めた。
「死ぬまでお前は俺のモンだからな」
「……じゃ、好き、って言って…よ」
「…っ言わなくても知ってんだろ」
「や、……っ。言葉で、ちゃんと欲しいから」
「好きに決まってんだろ、馬鹿」
この場に及んでまでいちいち可愛い反応をするいちかに素直に応えてしまったのが悔しくてキスで誤魔化した。鼻息を荒くさせながらそのままゆっくり腰を前後揺らし深く混ざり合う。高まる射精感に身を任せるのか、一つに重なった感覚をもっと楽しむのか。満たされていくにつれて揺れる。
「もう、立ってられない」
弱々しい声が聞こえ中は波を立てるように締め付けられる。眩暈がしそうな感覚にもう余計な思考はいらなかった。
「……このまま、出すから」
いちかの体にしがみつくように抱き奥を目掛けてピストンを速めていく。息もできないくらいの快感に埋もれてそのまま二人でテーブルへ項垂れた。