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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第5章 ❤︎ 三日間ハメまくった記録 黒尾鉄朗


「何?どういう意味?幽霊に垢抜けたとかあんの?」
「まず日本にピエロはいないし。お墓に赤い風船持ったピエロ居ても怖くないでしょ?」
「怖ぇわ!」
「それに幽霊だって海までは渡れないからさ」
「どういう理論なの、それ」
「次はゾンビものにしようね」
「次は恋愛映画とかもっと他のも観ようぜ」
「だめ。私、恋愛映画興味ないし」
「そうですか…」
「だってさ、あんな綺麗なラブストーリーにならないんだもん、実際は…」
「それはお前がいい恋愛してこなかったってだけだろ?」
「でもちゃんと好きなんだよ?」
「相手がお前に相応しくねぇんじゃねぇか」
「やっぱり?鉄朗もそう思うよね」
「少なくとも昨日の電話はねぇわ…」
「うーん、そうだよね。考えなきゃだね…、真剣に」
「そういう事だな」
「あーあ、なんかお腹空いた。ねぇ、マックのポテト食べたい」
「朝もパンだったのにか?」
「いいじゃん。好きなんだもん」
「じゃ車で移動してからドライブスルーするか」

帰りはドライブをしながら海沿いの道を走った。夕暮れに向かっていく中対向車線は帰路へ着く車が渋滞しているものの進行方向はスムーズで他愛もない話で盛り上がりながらひたすら車を進ませた。

「こんなに時間がゆっくり進んでくのって久しぶりな気がする」
「常に何かに追われてますからねー、社会人は」
「ほんとにそうだよねー。毎日いつ陽が沈んだかなんて気づかない生活してるし」
「折角だしどっか車停める?」
「うん」

渋滞を抜けるとまた視界が広がり入ってくるオレンジ色に目を細める。太陽の半分が海に沈んでいくのを眺めながら人気の少ない駐車場へと車を停める。

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