第44章 ❤︎ そうだ!ラブホに行こう! 岩泉一
「お前もAV女優と一緒だな…」
「そんなことない」
「一緒だろ?さっきまで雰囲気がどうのこうのって言ってたくせに今は大人しく声上げてよ」
「それは一君がいきなり…っ」
「…でも、お前は嫌じゃねぇんだろ?」
手を太ももから滑り込ませて割れ目をなぞるように指を上下に動かすといちかの体が跳ねるように反応する。
「……ん、ぁっ」
「しっかり濡れてんのな…」
指に愛液が纏わりついて挿入を助け一番奥で掻きまわすように動きをつけていく。
「……っ、あぁ、…ん」
声が漏れないようにと抑えた手を外し代わりに薄く開いた唇にキスをする。重ねた唇も触れた体も熱を帯びていく。テレビ画面では変わらず女優が喘いでいて同じように鳴かせたいとかそんなことを考えてた訳じゃないけど、いつもより少し大胆なのは多分この部屋のせい。
でもいちかが選んだんだからな。このくらい、しょーがねぇよな。
時間も気にせず愛撫しすっかり蕩けきったいちかを寝そべった自分の上に乗せる。肌蹴たバスローブからは胸の膨らみが見え隠れし乱れた髪も潤んだ瞳もいちかを厭らしく映すだけだった。
「……重くない?」
「重くねぇから、後はいちかに任せるわ」
「任せるって…そんな」
「分かってんだろ?やり方くらい…」
「………うん」
「じゃあ、頼むわ」
けどずっとイカせないまま前戯を続けてたからいちかも物足りないといったところだろう。俺に素直に従う。
「いい…?」
「ああ…」
いちかのうつろな目が俺を見て恥ずかしそうにじれったく充てがう姿にそれだけで我慢の限界だった。温かい粘膜が包みこんでいくだけで達してしまいそうになる。
「あっ、……ああっ」
湿っぽい声で俺の名前を呼ぶのがたまらない。ぎこちなく揺らす腰つきに合わせるようにきゅっと締め付けていく。
「力抜け」
「やぁ、分かんない」
慣れてないのは逆に焦ったくて我慢ができずに閉じていた足を開かせた。前傾姿勢になった腰を掴むと体を揺さぶるように下から突き上げる。
「はじめ、くんっ。…ぁっ……それ、嫌」
「いちかが、…悪い」
「そんな…っ、ああ…っ」
いちかは俺の動きに合わせて喘ぎ繋がった部分も丸見えで官能的過ぎる視界に限界も近づく。よく見ればこの背景のピンクもいちかをより艶っぽく映す。