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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第44章 ❤︎ そうだ!ラブホに行こう! 岩泉一


≫夢主side


4月まで残り僅かになったとある休日。1日映画や買い物で思いっきり遊んでから予約していたスペイン料理のフルコースだって楽しんだ。

だけど私たちにはもう一つの目的。免許とりたての一くんが運転する車の助手席に座って外を眺めているとキラキラと光るネオン街が見えてくる。川沿いに立ち並ぶ怪しげなネオン街は未だ足を踏み入れたことのなかった世界だった。

「ついに来ちゃったね」

ここはユニークな名前のホテルが立ち並ぶ所謂ラブホ街だった。

「そうだな」

一君のお父さんに借りたというセダン車を運転しながらチラっとサイドに視線を移すと独特な雰囲気と大人なムード満載。

「こんなに沢山あると選べないね」
「俺はどこでもいいわ」
「でも初めてなんだから慎重に選ばなきゃ」
「目的はどこでも同じだろ?」
「じゃあ及川くんのお勧めのホテルにする?」
「絶対嫌だ」

卒業しても及川君が絡むとムキになるって答える一君に苦笑しながらどこにしようと辺りを見渡しひとつ気になる建物が視界に入る。

「あそこは?あのピンクの建物」
「どれだ?」
「ほら“Hotel夢の国”って書いてるお城みたいな建物。なんか可愛くない?」
「俺は可愛いとか別にどうでもいいんだけど」
「でも私は記念すべき初めてのラブホデビューなんだから可愛いホテルがいいの」
「俺はどこでもいいし空室ならそこにするか?」
「うん!」

ウインカーが右折の合図を出して車はホテルの駐車場へと入る。駐車場にはすでに何台が停めてあり、ナンバーを隠している車もあったりと、なんだか浮世離れした雰囲気に思わずドキドキしてしまう。そして入り口からエントランスに入るとそこには誰もおらず機械のスピーカーが“ご利用ありがとうございます”と告げる。

「噂には聞いてたけど本当に機械操作なんだね」
「他の客と会わねぇからそれはいいよな」
「気まずいもんね、目的が分かってるだけに…」
「…で、どの部屋にすんの?安い部屋はやっぱ埋まってんな」
「あ、この“ペガサスの休息所”って部屋は?パステルカラーで可愛いよ?」

画面には部屋の様子を写したイメージ画像もあり二人で画面を覗き込む。

「メルヘンすぎじゃねぇか?」
「こういうの一君苦手でしょ?いいの?」
「どうせどこも似通ってんだろうし別にいい」
「じゃあここにする。……あ、二階だって、行こう?」
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