第5章 ❤︎ 三日間ハメまくった記録 黒尾鉄朗
「いちか?」
「…、…何?」
「お前は自分が思ってるよりもずっとイイ女だから」
言葉の代わりの溢れた涙を指で拭いながらもう一度深く口付けた。好きだと伝えることは簡単でも、今はどんな言葉よりもこうやってただキスを交わして俺の存在でいちかの隙間を埋めてやりたかった。いちかに抱く感情も男に対する苛立ちも複雑に絡み合ってきゅっと胸を締め付けらるような切なさに恋におちる瞬間ってこんな感じなんだろうなと一人思いを募らせる。
「このままここで抱いていい?」
発する言葉を素肌に触れさせるように耳たぶに歯を当てる。“…うん”と鼻声になったいちかを抱き締めたまま首筋に舌を這わせ切なく息を吐いた。
「辛いの苦しいのとか全部忘れるくらいまで抱き潰してやるから。だからもう忘れちまえ…」
いちかの艶っぽく潤んだ瞳の中にはまだ彼氏の存在があっても構わない。だけどこの厚ぼったい唇にキスをするのもこれから繋がるのも全部俺だから…。今はそれだけでいい。
身に着けていたワンピースを腰上までめくり上げると白いショーツで包まれた下半身が露になり、慣れた手つきでショーツを下ろすと優しく中心をなぞる。左手はワンピース越しに胸に触れ柔らかな感触を確かめるように指を馴染ませた。
「いちか…?」
「…え?」
「俺はお前の事、可愛い女だと思うよ?」
失いかけそうな理性の中、“好き”の二文字よりも今はいちかの負担にならない言葉を選んだ。ちゃんと言葉にして素直に感じるその体も表情豊かな素顔をも知っていけば知っていくほど俺はいちかにハマていく。だからほんとにその二文字が必要な時でいい。“嬉しい”と白い歯を見せて笑ったのをちゃんと見届けてからまた意識を指先に集中させた。
指先にねっとりとした粘液が絡まり、クリトリスを軽く摘まむと上半身が揺れて熱い息を吐いた。焦らすように膣口で遊ばせていた指を一気に奥へと押し込んで奥の一際大きく鳴くその場所を執拗に攻め上げた。