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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第41章 恋する細胞 岩泉一


「なんで昨日メールしなかったんだよ」
「ごめんね。…起きたら夜中で」
「別に夜中でもいいのによ」
「でも疲れてるのと思ったから」
「……ま、いいけど。んで今日も昼付き合ってくれんだろ?」
「私で良ければ。…でも私といて大丈夫?」
「なにがだよ?」
「地味だから」
「はぁ?んなもん関係ねぇだろ」
「岩泉君、モテるでしょ?だから私みたいなちんちくりんと一緒だと変な目で見られたりしないのかなぁと思って」
「あのよぉ、俺がモテてたら今頃ちゃんとした彼女くらいるわ。お前も彼氏いねぇんだろ?」
「友だちもいないのに彼氏なんているわけないよ」
「だったら俺たちは似たようなもんだ。あれこれいちいち考えんな」

そう言って私の頭をくしゃくしゃっと撫でた後、ニッと笑った。

「…ありがと」
「いつまでも辛気くさい顔してんなよ」
「地味な顔だからそう見えるだけだよ、もう…」
「そういう意味じゃなくて、笑っとけってこと。お前もちゃんと笑えんだから」

そんな優しい台詞、世の女子がいうキュンってやつじゃない…。私も今経験しましたー!ってそうじゃなくて、この感じはヤバいんじゃないのか、私…。

そういえば思い出の中の岩泉君はいつも虫を追いかけては園庭を走り回っていた。やんちゃなところもあったけど、泣いてる子がいれば先生のところまで連れて行ってあげたりしていたような記憶もある。

やんちゃだったけどいじめっこっていうわけじゃなくて……、元から優しい人だったんだと思う。今みたいに。


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