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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第39章 ❤︎ 幸せって多分、こんな時間 昼神幸郎


「…そういえば、さっきはすっごくニヤけながら眠ってたけど、なんかいい夢みてた?」
「え…、うそ。私、ニヤけてた?」
「幸せそうな顔してた」
「…嘘。全然覚えてないんだけど」
「そうなんだ。じゃなにか美味しいものでも食べてたんじゃない?」
「そうかも。…初めて使ったクリームの香りがすごく良くてアイス食べたいなって思いながら寝ちゃったんだよね」
「いちか抱き締めた時、バニラの香りがするなって思ったけど入浴剤なんだ」
「うん、友達にもらったボディクリームなの。私の大好きなバニラの香り。ちょっと甘ったるすぎる?」
「そんなことない。いい匂い」

もこもこのルームウェアの肌触り、寝癖の残る髪に優しい表情。こんな夜中に起こしてしまってほんの少し罪悪感はあっても、抱き締めているだけで自分では気づかなかった寂しさも満たされてく。

「…………俺も食べたくなってきた」
「なにを?」
「バニラ味の…………、いちか?」
「私は食べ物じゃないんだけど?」
「けど明日休みだろ?」
「そうだけど…」
「我慢しようと思ったんだけど、なんかそんな気になってきて。……いい?」
「…………えっち?」
「……ん。……無理そうならいいけど」
「でも幸郎の寝る時間なくなっちゃわない?」
「今は眠る方が勿体ない」
「幸郎が大丈夫なら、私はいいよ?」
「ありがと。それにさ、バニラアイスもいちかも……、溶けてなくなっちゃわないうちに食べなきゃな?」

いちかの唇に触れ優しく口づける。唇が離れると顔を真っ赤にさせた彼女に思わず笑みが零れた。

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