第37章 ❤︎ 飽くなき探究心と勇気を持って澤村大地は購入ボタンを押す
「ぅ、……ぁ、あっ、入ってくるだけでゾクゾクする」
「待って、俺の方がヤバいから…っ」
背中越しに感じるいちかの吐息は本気で感じているように乱れている。動かす度に中で擦れ体の中心に熱と疼きがものすごいスピードで蓄積されていく。ここまできたらもうどうにでもなってしまえと自由の利く左手でローターを持ち、再度スイッチをONにした。
「ひぁ……っ、あ、あ、ッ」
小さな唇は“だめ”と何度も喘いで奥まで押し込むとナカが絶妙な感覚で収縮を繰り返す。軽い眩暈のような感覚ののちに熱く濁った欲を吐き出した。
「ごめん、出る…」
精液はいちかの白い肌を汚した。しばらくは俺も放心状態で流れていく汗の感覚だけがリアルだった。低音を響かせる機会のスイッチをoffにして鼻をすする背中を甘く抱き締めた。
これを機に前よりもセックスに積極的になったいちか。
誘われた試しなんてなかったのに、今じゃ俺よりも彼女からの誘いが多くなった。
だけでどねぇ、使って?”と毎回強請られてついには別の玩具まで指名がきてネットで注文をしたのは最近の出来事だ。今は中身がバレないように梱包された物を待つだけという状況。
目覚めてしまった彼女の方がずっと深い性癖の持ち主でいつか俺の方が食われてしまうんじゃないかって心配だから、今度スガに相談する予定だ。
fin.