第31章 ❤︎ infection... 月島蛍・黒尾鉄朗
「やべ…、夢が覚めそうで怖い」
「なに言ってるんですか?いちかは寝てますけど全部現実です…」
「今更なんだけどいちかちゃん今日は危険日なんだって…。俺も蛍ちゃんも思いっきり中出ししたけどいいの?」
「それくらい把握してます。ちゃんと後でアフターピル飲ませますから」
「なんでそんなの持ってんの?」
「ネットって便利ですからね。何でも買えますから」
「でもそれヤバいやつじゃねぇの?
「人の彼女に海外製の媚薬飲ませるのもどうかと思いますけど?」
「いや、まあそうだけど…」
「ヤッてる時は不謹慎ながらもどっちの孕むかなぁとか考えてたわ」
「そんなこと軽々しく言わないでくれますか?黒尾さんは部外者でしょ?」
「そんな言い方すんなって。…でもお前ら来年は進学で東京に来るんだろ?」
「お互いに大学に合格すればですけど
「じゃあさ、このままずっとシェアさせてよ」
「シェアって…」
「お前も気付いてると思うけど、これからは蛍ちゃんだけじゃ満足できないよ?」
「…………ですね
「だから俺もその関係に入れてよ。いちかちゃんがどう思ってるかは知らねぇけど俺はいちかちゃん好きだし」
「正直、そんな提案されるんじゃないかと思ってましたけど…」
「なら話は早ぇじゃん」
「いいですよ。僕ももう今の関係じゃ物足りないですから」
「だったら交渉成立だな…
「そうですね」
「……んじゃあ、二人とも死ぬ気で大学合格してネ
「……努力します」
ねぇ、いちか…?
君の目が覚めたとき、見える世界は変わっているから。
僕たちの世界でずっと囚われていてね。
この先もその手を離す気はないから…。
fin*