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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第27章 ❤︎ キタサンブラック 北信介


あれだけのことをしておいて誰にも見つからず通報もされなかったんだから不幸中の幸いということかもしれないけどあの後、私たちはどうやって私のアパートへ移動したのかすら記憶は曖昧だった。でも信介はもっと酷い。

「………全然覚えてへんのやけど、俺、なんかした?」
「それ、ほんとに言ってる?」

昨夜コンクリートの壁でぶつけたおでこはうっすらとあざになっていたし腕や膝に擦り傷も残っていた。私だってあれが夢ならその方がいいけどこのあざや傷は紛れもない証拠だ。

「昨日、めちゃくちゃ飲まされたんといちかが迎えにきてくれたのは覚えてる。先輩に抱きしめられてイラっとして…、で、その後の記憶がほとんどないねん」

「信介?」
「ん?」
「しばらくお酒禁止ね…」
「そらええけど、いちかなんか怒ってる?」
「うん…。怒ってる。でも思い出して欲しくないからこのままでいい」
「なぁほんまに何があったん?」
「教えない。昨日ので擦り傷いっぱいできちゃったから今から消毒してくる」
「それやったら俺がしたるから…、やから何があったか教えて?」
「いい」
「ええことないから。その傷も俺のせいなんやろ?やったら俺に責任があるから」
「このくらい自分でできるもん」
「そんな怒らんとって?何があったか話してくれたらちゃんと謝るから」
「絶対言わない。言ってあげない」
「なぁいちか、ちょっと待ってって」
「知らない!」

とはいえこんなに焦ってる信介はなかなかレアな姿なのかもしれない。うっかり気を許してエッチなんてしちゃったらまた思い出すかもしれないから信介には悪いけどしばらくはお酒もセックスもお預けってことにしておく。

もちろんあんな裏の顔のある信介も嫌いじゃないけどね。


Fin.

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