第25章 ❤︎ 黒尾先生との逢瀬
「いちかん中、とろっとろ…」
少しでも気を抜けば一瞬で出ちまうってくらいに爆発寸前。息を整えてからゆっくりと律動し始めると途端にいちかの吐息が漏れる。
「んあぁ…っあ、あ…、ゃ、」
いちかの矯声と肌のぶつかる音が浴室内に響き渡る。うっかり窓でも開けていれば外にも聞こえてしまいそうなくらいに浴室全体が卑猥な雰囲気で包まれていた。
「ごめんな。俺、こういうセックスがしたかったんだよ」
出し入れを繰り返すたびに太腿を濡らすほどの淫水が迸る。興奮しっぱなしなのに繋がってることへの多幸感で満たされていく。
彼女として側にいてくれても教師と生徒の壁は厚かった。でも今はそんな肩書きも必要じゃない。ただ俺を好きだと言ってくれる恋人としての存在だ。
「俺もういちかのことしか考えられないわ」
切なさを吐くようにいちかの体を抱きしめ奥で腰を震わせた。何度も波が襲い長い射精を終えるといちかの体がくたっと崩れ落ちた。余韻に浸りたいのも我慢して引き抜いて手早くゴムを外す。
「大丈夫か?」
「……うん」
いちかは全身にしっとりと汗をかいてる。浴室も熱気と湿気が充満していて余韻に浸りたいのも我慢して引き抜いて手早くゴムを外した。
「一旦出ようか。俺に掴まって?」
弛緩しきった体を抱えて扉を開けると外のひんやりとした空気が体を冷やす。バスタオルでいちかを包むとそのまま寝室のベッドへと寝かせた。