第18章 ❤︎ 好きがまたひとつ増えていく 日向翔陽
下腹部から上がってくる快感に朦朧としながらも翔陽の唇が耳に触れ、鼓膜を揺らす熱い吐息に集中する。感度が良いせいで敏感過ぎる翔陽の普段よりキーの高い声色。
「ごめん、イっていい?」
丁寧に優しく扱いながらも必死で、切羽詰まった声に堪らず嬉しさが込み上げる。
「まだ、だめ」
「っ、……はい」
限界なのは知ってるし私だって不定期な波に意識はぼんやりとしてきてる。でも体を離して見下ろした表情は切なそうに笑みを浮かべて、それでも従順なのはむしろあざとさすら感じる。
「も、ちょっと、頑張る」
一番奥まで届くように深く突くいたタイミングで両足をクロスして翔陽のぐっと腰を固定した。腰が浮く姿勢だから自動的に深い挿入になってしまうしその反動で中はさらに締まってしまう。
「だめだっ、て、それは…っ」
「だって深くで繋がりたくて」
「ぁ、……っ」
「意地悪してごめんね。…いいよ、このまま出して?」
「え、でも…っ、あ…」
一際高い声の後、結局我慢出来ずに達してしまったのを中で感じとった。何度も中で跳ねるような感覚にたまらず翔陽の体を抱きしめた。奥で繋がったまま動きを止めて呼吸の荒いオレンジの頭を撫でると〝ごめん〟と寂しげに呟く。