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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第17章 ❤︎ ぼくなつ 木兎光太郎


「でもさ!大学通ってても籍は入れて良いよな?」
「へ?」
「そっちの方がいいのかなって。急いでるわけじゃないんだけど、離れててもいちかちゃんが安心出来るかなって。彼氏彼女って肩書きでもいいいんだけどそっちの方がもっと強い結びつきになるし」
「私のため?」
「というより俺の気持ちでもある。こんなに短期間でぴたっとハマる子なんて今までいなかったし運命って言えばそういうやつなのかも。…だからいちかちゃんがよければさ、ほんとに俺の嫁になってよ」
「どうしよ…。すっごく嬉しい」
「じゃあ時間見つけていちかちゃんのとこの御両親に挨拶いっとくか」
「ほんと?」
「もしかして両親厳しいとかある?」
「それはない。お姉ちゃんが20ででき婚した時も反対なんて全然なかったし、どちらかと言えばいい意味で放任な両親だから」
「そっか、じゃあちゃんと挨拶して先に承諾もらっとこう。こんな急展開、あかーしに怒られそうだけど全然ありだよな?」
「ありだと思う。だってほら芸能人とか交際0日で結婚とかってあるもん」
「ならそんな感じなんだろうなぁ。…卒業後はこの民宿手伝ってくれる感じでいいの?」
「うん。それまでに料理とかちゃんと勉強しておく」
「なら夏の終わりにでも婚姻届出しに行こうか?それまであかーしには内緒で」
「どうして?」
「籍入れてから報告したいから。そっちの方が絶対驚くだろ?」
「あー、それいい!京治さんの驚いた顔見たいもん」
「じゃあ決まり。……俺たち、こういうところが似てるんだろうな」
「そういえば京治さんがそんなこと言ってたね」
「ちゃんと幸せにするから」
「うん…」
「これからもよろしくな、俺の嫁ちゃん」
「はい。…こちらこそ、末永く……」


部屋の窓を開ければすっかり涼しくなっていて、火照った体を冷やすには丁度よかった。

季節が過ぎる頃はいつも切なさを感じていたのに、同じ空を見上げているだけで幸福に満ちている。


足早に去っていく夏の季節。

だけど来年もこうやって一緒にいられますようにと二人の未来への約束にそっと誓った。




fin*

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