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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第17章 ❤︎ ぼくなつ 木兎光太郎


片手で抱き寄せられて耳元に光太郎さんの息が触れる。“恋人”って言葉に息が苦しくなるくらいに締め付けられて、じわじわと甘い感情が広がっていく。脳内が淡いピンク色に染まっていって唇がかすかに動く。

ここでもし“いいよ”なんて言っちゃったら、このままもう心も体も全部光太郎さんに捧げちゃいそうだよ

「……なぁ、それ、マジで言ってんの?」


だけどそんな二人の甘い雰囲気を遮るように、忘れたくても忘れる事の出来ないあの“声”が金縛りに遭ったかのように私の動きを止める。

「そこのお前さ、……俺の女に何してんの?」

鉄朗の冷たく見下ろすような目が一気に現実に突き落とす。

「鉄朗…?」
「え…?」
「久しぶりだな、いちか」

もう会うことはないってそう思ってたのに……。

どうしてここに……?


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