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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第17章 ❤︎ ぼくなつ 木兎光太郎


思ってもなかった京治さんの言葉に光太郎さんと顔を見合わせる。むしろ真逆じゃない?って…。

「そうかな…」
「俺っていちかちゃんみたいに可愛くねーよ?」
「可愛いとか顔のことじゃないです…。なんというか雰囲気が似てるような気がして」
「それってあれじゃね?俺色に染められちゃったってやつじゃないの?こっち来てからなんだかんだずっと一緒にいるもんな、俺たち」
「そうだけど染まってはないよ?性格だって全然違うしさ…」
「染まってくれたっていいのに…。そういえばあと二日だっけ、こっちにいるの」
「……うん」
「ならさ、明日の夜三人で花火しねぇ?」
「花火?」
「夏の終わり、青春!って感じでさ、そう言えば今年まだやってねぇもんな」
「そうですね。お盆の時期はなにかと忙しかったですし…。でも店の花火はもうないですよ?」
「買いに行くか…って言っても明日は俺、部屋の修理あるしな…」
「だったら私買いに行ってくるよ?一日三本はバスがあるんでしょ?夕方には戻ってこれるよね?」
「なら帰りは迎えに行ってやるから頼める?」
「全然いいよ、そのくらい。お土産になるようなものも見てきたいし」
「んじゃあ明日は打ち上げも兼ねて皆で花火すっか!」
「いいですよ、俺は」
「決まりだね…」
「明日はさっさと修理終わらせて夜は遊ぶぞー」
「ほどほどにして下さいね」
「光太郎さんも京治さんも、ほんとにありがとう。最高の思い出ができそうだよ」


明日が楽しみだとそう思えることが嬉しかった。

まだ帰りなくない、ここに居たい…そう言い出せないまま島の生活もあと二日になってしまった。


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