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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第13章 ❤︎ 岩泉先生の彼女と及川先生


「先生のも、気持ちよくさせたいのに。なんか頭がぼーっとして来ちゃった」
「のぼせかけてんだよ。一旦上がるぞ?」
「でも、先生は?」
「んなもんいいから。ほら、俺に捕まれ」
「…っ、だめ…。全然力入んない」
「だったら抱えてやるから」

完全にのぼせる前に湯から出さないと意識でも飛んだら大変だ。バスタオルで包んだいちかを抱き抱えて湯船から上がると脱衣所のベンチに座らせる。備え付けの小さな冷蔵庫にはミネラルウォーターが並んでいて蓋を外して手渡す。まだ頬は赤くどこか目も虚ろで抱きかかえるように体を支える。

「はぁ、冷たくて気持ちいい」
「大丈夫か?」
「うん。…なんとか」
「時間ギリギリまでここで休憩な?」
「先生、ごめんね」
「なんで謝んだよ」
「だって。結局迷惑かけちゃってるから」
「俺はお前とこうやっていられるだけでいいから。今まで我慢ばっかさせて悪かった」
「そんな事ない。私のせいでもあるもん」
「卒業したら今まで我慢させた分、甘えさせてやるよ。及川にも指一本触れさせねぇから」
「私、及川先生の事、忘れたい」
「忘れちまえ。俺も全部無かったことにするから。お前だけが傷つく必要はねぇよ」
「…うん」
「なぁ…、時間ギリギリまでこうしてていいか?お前抱き締めてるだけでなんか安心するから」
「…うん。私もこうしててほしい」

この時はまだこのままホテルを出れば僅かな時間でもまた恋人同士の甘い時間を過ごせるなんて淡い期待もあった。誰にも邪魔されない二人きりの空間とふいに重ね合うキスと“好き”と二文字を贈り合う時間が何物にも代えがたい幸せに思えた。


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