第7章 ❤︎ 堅治君だって\ちゃんと/反省できるもん 二口堅治
≫夢主side
お昼休み前、“二口君が知らない子に声かけてたよ…”なんてありがた迷惑な情報をクラスメイトがくれた。そんなこといちいち報告してくれなくていいのにまたヘラヘラと笑って“ありがとー”なんて返してしまった。
今日もお昼は一緒に食べるはずだったのに堅治は見当たらない。メールも返ってこないから誰と何をしてるのかも分からない。
「あんたたちほんとに付き合ってるんだよね?」
怪訝そうに見つめるクラスメイトの言葉。それは私が聞きたいことである。
「ねぇ…。付き合ってるはずなんだけどね」
「見てるこっちが心配になるレベルなんだけど」
「ごめんね。でも私たちのことは気にしないで」
そう答えるのが精一杯。
堅治から告白されたような記憶もあるんだけどな。あれは何だったの?夢?幻?
そもそも私、堅治の彼女なんだよね?
そんな問いかけは自分ですら肯定できずぐるぐると渦を巻く。食欲も失せるくらいに気が重くてため息もヘヴィ級に重かった。