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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第72章 結婚するまで帰れません(1) 岩泉一


「こっちが梅で、こっちがツナです」
「じゃあ一個貰うわ。つーかさ、いつも食ってばっかだな、俺たち」
「そういえばそうですね。夕食食べた後なのによく食べれますね」
「何でだろうな」

自分でもよく分からない。特別美味そうに見えるわけじゃないけど腹いっぱいでもこいつが食ってると俺も不思議と食えんだよな。味は普通に美味いしこうやって過ごすのも慣れてしまった。

「そういや花巻も心配してたぞ。女子と上手くやれてないんじゃないかって」
「そりゃそうですよ。さっきも言いましたけど敵意剥き出しにされてるって」
「普通にしてたら上手くやれんだろ?」
「普通にしてますけど私みたいなタイプって嫌われるじゃないですか?だからどうせなら喧嘩売られる前に売ってやろうって思っただけです。冗談ですけど」
「いや、お前のそういうのってマジで冗談に聞こえないんだって」
「言葉では出さないけど多分態度に出ちゃってるんだと思います」
「一応年上だぞ?」
「年上なら尚更ちゃんとしてほしい。だってあの人たちほんとに使えないんだもん。仕事なんて沢山あるのに面倒な仕事は気付かないふりしてそのくせお気に入りの先輩たちには愛想だけ振りまいてるから。単に許せなかっただけです」
「及川の軽率な行動にイラつくのと一緒か」
「青城、全国目指してるんですよね」
「まぁな」
「だったらチーム全体が全国を目指すチームじゃないとダメです。でもそんな正論と言ったところで彼女たちには通じない。私たちは所詮手伝いだしって言い訳つけるだけだろうから」

俺が柳瀬の手伝いに感いていた違和感と同じだった。こいつは単に手伝いって枠を超えてチームの事をちゃんと考えてくれてたんだと思うと胸が熱くなる。
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