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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第71章 ❤︎ 彼女のお世話係な彼氏岩ちゃん


放課後の委員会が終わったのは17時を過ぎた頃だった。普段だったら30分くらいで終わる会議が来月の球技大会の新たな競技取り入れに対して意見をまとめるのに1時間もかかった。競技なんてなんでもいいだろと思ってる俺には面倒な展開で無駄に疲れた。よりによってテスト期間前で今日は自主練のみ。ストレス発散で少し体を動かして帰るか、と一旦教室へ戻った俺を待っていたのは花巻だった。

「やっと戻ってきた」
「なんだよ。今日委員会っつったろ?」
「うん、それは知ってるんだけど。…あのさ、落ち着いて聞いてよ?」
「また及川がなんかやらかしたか?」
「じゃなくて…。いちかちゃんなんだけど」
「何かあったのか?」
「階段から落ちたらしくて、今、病院に行ってる」

そう聞かされた時には心臓が止まるかと思った。花巻が言うには痛みで歩けずいちかの母親が迎えに来て病院へ向かったらしい。花巻から聞く限り足以外に怪我はなかったようだけど、電話越しでいちかの元気そうな声を聞くまでは安心できなかった。

自主練予定の変更を花巻に告げた後、俺は迷わずいちかの家に向かう。家に着く頃にはいちかも病院から戻ってきていたようで、対面した時にはいちかの右足は包帯でしっかりと固定されていた。痛々しい足元とは無関係なようにソファで寛ぐ本人はけろっとした表情で〝いらっしゃい〟と招き入れた。安堵の後の疲労感はなんとも言えない。
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