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(R18) kiss hug ❤︎ HQ裏夢

第68章 ❤︎ 青城3年とルームシェア


連続して与えられる快感に耐えきれず、いつの間にか泣いてしまっていた。別に悲しいわけでもないただの生理的な涙だ。

「いちか、ごめん」

慌てて私の目に溜まった涙を指で拭い、心配そうに見つめる。

「平気。一静がなんでこんなことするのか分かるから」
「ごめん」
「及川のが残ってるのが嫌なんでしょ?」
「さすがいちかだな」
「いつもは何だかんだ言っても優しいのにね。さっきのは余裕がない感じがした」
「してる時に及川の顔が浮かんだからな。それをいちかにぶつけても仕方ないのに。泣かせてごめん」
「この涙は悲しいとかじゃないから。してる時にいろんな感情でいっぱいになると泣きたくなくても涙出ちゃうんだよね。だから気にしないで」
「ごめん…」

さっきまでの勢いはどこに行ってしまったのか。一静でも嫉妬を相手にしたら自分を保てなくなるなんて少し意外でそれだけ愛されてるってことが誇らしい。持てる力を振り絞って一静を抱きしめる。癖っ毛がくすぐったい。

「好きだよ」

これは嘘偽りのない本心。この数日間、いろんなことがあったし身を持って経験したけど、この安らぎみたいなものは一静じゃなきゃ感じることはできない。

「嬉しいけど、でもここは怒っていいよ」
「怒んない。一静にめちゃくちゃ愛されてるって身をもって知ったから」
「…ん」

おでこに触れる唇すら優しい。強弱のある愛され方は癖になる。

「強いて言うならちょっとシーツが冷たい」
「ごめん。じゃこっち側おいで」
「でも今は体に力入んないや」
「ほら、俺に手回して?」

肩に両手を回すとゆっくりと体が起こされる。その反動で顔と顔が近づくとどちらからともなく唇を重ねる。その自然な流れだって堪らなく嬉しい瞬間で、ダウンライトの柔らかな光とふわふわの布団と一静に包まれながら束の間のキスを楽しんだ。
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