第68章 ❤︎ 青城3年とルームシェア
花「別に元サヤに戻ったっていいけどさ。二人はお似合いだったんだし」
「私はしばらく恋愛はしません、残念ながら」
松「いいんじゃない、それで。こんな状況なら恋愛できなだろうし」
「そう、だからそういう話は今しないで」
松「いちか、ほっぺにソースついてるけど」
「じゃ取って」
松「はいはい」
岩「お前ら、言ってる事とやってる事違くね?」
「そう?普通だよ」
松「普通だと思うよ?」
花「岩、どう思う?」
岩「分かんねぇよ。そんな恋愛経験ないんだし」
花「いちゃつくなら部屋でしろよ」
「だからいちゃついてないってば」
松「花、折角いちかが作ってくれた夕食が冷めるから食べよう」
岩「そうだぞ。飯に罪はねぇ」
「じゃ残さず食べてよね」
ま、そんな心配いらないんだろうけど。最後の唐揚げを花巻と岩泉が取り合っているのを見ながら熱い緑茶を啜る。隣で松川は空いたお皿を片付けている。
松「洗い物手伝うから」
「ありがと」
松「こういう騒がしい毎日も悪くはないだろ?」
「そうね。一人よはマシってくらい?」
松「なら上等。…今日はゆっくり休んで。早めに寝ろよ?」
「うん、そうする。明日及川来るなら準備もしなきゃだし」
松「午前中はリモートの講義があるけど、それ以降なら」
「じゃあお願いするね」
松「了解」
松川のにっと笑った表情に私も微笑んで返す。今朝の濃厚な時間があっても思い出してしまうのは松川とのひと時。ベッドに入った時も隣にいてくれたら…ふとなんて思ってしまった。