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不死川サンとの恋【鬼滅の刃•不死川実弥】

第4章 おはぎを食いにー実弥sideー


ー数日後ー

神社での願いが、叶ったのか再び花耶が、やってきた。
あの神社、今度賽銭を増やそう。

俺は、戦闘後の家の中で、息を整えながら、鬼の棲家であった場所を観察していた。
家の中は、戦闘でボロボロだ。崩れる前にそろそろ行こうかと思い始めた頃、

「不死川様!」

と数日待ち望んだ声が聞こえ、振り向いて目元を見て花耶だと確信した。
と同時にこちらに来ようとしているのが見える。

(危ねェ)

「来んじゃねェ」

と静止したがそんなの聞こえないかのようにこっちに来やがる。
こんなボロボロの家じゃ何が起こるかわからねェ、俺は、花耶を見守るように凝視していた。
やはり、あと数歩というところで、何やらガタっという音がして障子が、花耶に向かって倒れそうになる。
直撃を避けようと、一気に俺の所まで駆け寄ろうとしてきた花耶にタイミングを合わせ左手首を掴み、一気に引き寄せる。

数秒後、ガタンッと言う音がして障子が倒れきる。
間に合って良かったと安堵していると、その音で我に帰った花耶は慌てて、

「不死川様、申し訳ありません。」

と離れようしてきだが、俺は一層花耶を抱きしめる。

(鬼に襲われていた時のように、もうお前が傷ついているところは見たくねぇ。この前、俺に傷跡が残らないとか言って来たのは、お前が頬の傷跡を気にしてるからなんじゃねェのか…)

「来んじゃねェって言っただろうがァ…気をつけろォ」

言いてぇのはそんな事じゃないのに、またうまく伝えることができない。

「申し訳ありません。助けていただき、ありがとうございます…。あの…もう大丈夫ですので…」

花耶に言われ、さすがに腕を解く。

「…チッ、この家もォヤベェ。来い。」

花耶にうまく伝えることができない自分にイラつきながら、早く危ねぇ場所から遠ざけたくて、俺は、花耶の手をとって早足で歩いた。
後ろから、必死についてくる花耶が、可愛らしい。
そんな事を考えてしまう、俺はヤベェやつなんだろうか。
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