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私と彼らの生活

第2章 Season 1 夢のあと


昨日のプチ宴会から一夜が明けた。

今日は、家の中が静かだ。乃々と私以外には誰もいないらしい。

特に用事もないし、こんな日も悪くないよなって、思いながら洗濯物を片付けた。

しかし、大家族って本当に大変なんだなって思う。

庭に物干し台を増設して、全員分がきちんと干せるようにはしてるけど、やっぱり多い。

しかも大人の男だ。サイズがいちいちでかい。

寧々と乃々の服はまぎれたら簡単には見つからなくなってしまいそうなほどに。

今日も3回洗濯機を回した。

晴れの日が続くと嬉しい。きちんときれいに乾いてくれるから。

雨の日は困る。乾燥機かけるにしても時間かかるし、思ったほど乾かなかったりして、結局晴れの日待ったほうがスッキリする。

「うぅーっっ」

思いっきし伸びをして、リビングへと戻った。

中では乃々がブロックを積み上げて遊んでいた。何を作ってるのかわからないけど、乃々なりになにかを想像しながら積んでいるのだろう。

完成したら、きっとなにが出来たのか教えてくれるはずだ。

昨日の夜は仕事はなかったものの、みんなと呑んでたし、少し二日酔い気味だ。

一体どんな話をしたとか、なにがあったとかはうっすらとしか覚えていなくて、頭が少し痛かった。

たぶん、酔っ払ってみんなをあきれさせたのだろう。

でも、なんでだか3人が(特に翼が私に平謝りで)あんまり目を合わせてくれなかった気がする。

酔って記憶がなくなったことは今まで一度だってなかったのに、気づいたら私は寧々や乃々のいるベッドで一緒に寝ていた。

それでも朝は、治さんや寧々に合わせて6時までには起きた。

朝ごはんの準備と、寧々の幼稚園の準備、みんなを送り出して、それから掃除と洗濯をしたりしてたら、あっという間に時間が過ぎてしまった。

寧々の幼稚園が終わるまであと4時間。

お昼ごはんには寧々のお弁当を作ったついでに乃々の分も小さい弁当箱につめておいたから、それを食べさせればいい。

一応その弁当を乃々がいつも座る席の位置まで持ってきておいて、私は、ソファに座った。

「ねむ……」

一仕事終えた満足感と脱力感で、一気に眠気が襲ってきた。

目を開けておこうかとも思うけど、たぶん、無理。寝ちゃう……。

「乃々、ママちょっと寝るね。なんかあったら起こしてね」

そう言って、私は睡魔にまかせて目を閉じた。
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