第11章 〜姉妹の如く【原作５年前】〜

芸能界の仕事に毎日引っ張りダコな私は、偶の休みも学校の勉強があるし、歌手としてのボイトレやダンスの練習もあるから大変忙しい。時にはそんな私の生活ぶりをテレビや雑誌の密着取材で挙げられ、親切なファンから熱い応援メッセージやプレゼントが贈られた


更に去年の主役を演じたミステリードラマも続編が決まり、それを映画公開に踏み切ってみると世間の盛り上がりは一層凄まじいものになっている


そして新たにドラマや映画の主役の話もあるし、既に予告も終えた新曲の企画や、数あるバラエティ番組からのご招待なんかもあって予定が常にパンクしている状態だ。それでも毎日病気や怪我もないまま健康に過ごし、丈夫で生活できる私はホントに恵まれてると思う


しかも今年はマカデミー賞を多数受賞させて貰うことが出来たし、一層世間は活躍ぶりを期待してくれている



だからファン誰かに努力を認められ、活躍させて貰える事はとっても光栄で嬉しい事だった。さすがに毎日疲労やストレスを感じて抜けきれず、厳しい壁にぶつかる時もあるけれど。確かに芸能界は私の生き甲斐だ───








そうして毎日何かと悲鳴を上げたくなるほど多忙な生活を乗り越え、漸く仕事が落ち着いてみればデビューから二年と半ばを過ぎていた


今回は蘭ちゃんや園子ちゃんを自宅を招き、軽くティーパーティーをしようという話になった───