【名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした。
第5章 〜若き桜達との再会〜
すっっっんごくニコニコと緩んだ顔で真正面から見守られ、他の四人もアイスをちびちび食べているのにジッと見つめられる。堪能しすぎてだらしなかっただろうか?何だかめちゃくちゃ緊張してきて「あの……」と声をかけると、物凄い本音をサラッと投下された
萩原「あははっ、ごめんごめん。椎奈ちゃんがモデルみたいに可愛い子だから見惚れちゃった!」
椎奈「……うわっ、萩原さん達未来の警察官でしょ?私じゃなかったら絶対勘違いされちゃうよ、女性を簡単に褒めちゃダメじゃん。まったくもう!」
伊達「そうか?警察官な事とそれは因果関係なんて無いだろ」
松田「つーかハギ、お前俺ら以上にドン引きされてんじゃん!その顔マジでウケる!」
諸伏「女子がしていい顔じゃないな、お願いだからやめておこうね」
お世辞を疑えないほど率直な褒め言葉に、思わず喜ぶどころか警察なのに軽率過ぎるのではとドン引いた。嬉しいけれど楽観的で心配だ。するとよっぽど酷い顔なんだろう、松田さんはゲラ笑いで諸伏さんから優しく諭されてしまった
言われてすぐに表情を戻して咳払いした私は、ここで彼らの未来のためにもビシッと米花町で生きる厳しさ、容赦ない犯罪の知識を叩き込む。自然と私は声のトーンを下げて神妙な表情になっていた
椎奈「げふんげふんっ!……そもそもですね、米花町は別名日本のヨハネスブルクと言われる犯罪多発地帯なんです。復讐や逆恨み、嫉妬、怨恨、勘違いなんかでかつての被害者が加害者になるし、他人の命を翻弄させて愉しむ奴や、警察に喧嘩を売るために事件を起こす連中もいる。純粋な悪意で罪を犯す奴が多いのがこの街でしょ?」
降谷「あ、ああ……それは何処も変わらないが、確かに米花町は他所より多いと思う」
椎奈「それが分かってるんなら、安易に死亡フラグを立てちゃダメなんだよ。恋愛事情が拗れた犯罪は多いじゃない!便利な道具が多いせいで、一般的な犯罪とかでも色んなトリックを使ってくるし、簡単に爆弾を手に入れて悪事を働く連中がいっぱいなんだから!」
萩原「あー……まぁ、そうだよな。何がいつ犯罪のきっかけになるか分からねぇ……」
椎奈「分かったら全員気をつけてね?私が家族絡みで仲良くしてる人が刑事さんなの。殉職しちゃう刑事さんもいるんだって!」