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【名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした。

第5章 〜若き桜達との再会〜



私が病院に搬送されて治療を受けてる間、刑事さんから連絡を貰った両親と新一が血相を変えて病院に迎えに来てくれた。詳しい事情聴取は伊達さん達が私の怪我の経緯も含め、警察に全て報告してくれたらしく聴取は免除だった。彼らの色んな気遣いには感謝しかない……


そして随分と心配をかけてしまった家族は、肩の怪我が何針か縫う大きさだったと知ると一人で何もさせてもらえなかった。勿論、肩を激しく動かす運動……ダンスは禁止になったし、重たい物も何日間かは禁止された。別にそのぐらいならまだ分かる。仕方なかったし療養に励んだんだけど、私生活の障りが無いような事まで世話を焼くのは如何なものか。嬉しい半分呆れ半分、家族の過保護っぷり思わず唖然とした








そうして、コンビニ強盗事件から数日が経過したある日。すっかり肩の傷が癒えて抜糸し、いつもの音楽中心な生活に戻って無事に応募した大会予選を通過し、テレビで生放送する本番を三日後に控えた


さすがに日にちが近づく毎に緊張してきて心臓がバクバクしていて練習ばかりも辛くなって来た。なので買いたい物もあって気分転換をしようと思い、一人で米花町のショッピングモールにやってきた


上はTシャツとベストの重ね着、下は短パンと黒のハイヒール、キャップとサングラスも着けて大人風なコーディネートである。背筋はピンとまっすぐ伸ばし、キビキビ歩けば身長も高い方だから高校生に見えなくもないと思う


……だけど、男女問わず周りの視線が刺さるのは落ち着かない。左右にお店が並ぶモール内を回っていると、大勢に良い意味で注目されていた


「ねぇねぇあの子可愛くない?」「誰かに似てるよな?」「綺麗な女の子……」そんな誰かの褒め言葉を嬉しいながらスルーし、早歩きで歩いていると前から私服の警察学校組のメンバー達が来るのを発見した


すると何やら商品を見ていた彼らの方も、偶然萩原さんが顔を上げて私とばっちり目があった。お互い思わず硬直したり立ち止まってしまった。そのまま彼に数秒かけてじーっと観察されたと思えば、私を思い出したんだろう


一気に目を見開いて驚いた萩原さんが「おいおいおい!」と隣に立っていた松田さんの肩を叩きまくり、「あ゛?」とキレ気味に声を上げた彼や、彼の声に反応を示した他のメンバー達も私に気づいて「あ……!」と声を漏らしたのだ


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