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【名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした。

第4章 〜若き桜達との邂逅〜



皆殺し、そう言われて一瞬絶望感があったんだけど、きっと降谷さん達なら何とか出来るだろう。原作を知っているからこその信頼と確信があった。だから周囲のお客さん達ほど動揺はしていない

現に周りを落ち着かせている伊達さんの背後で、配電盤に気づいた降谷さんが蓋を外して中身を弄っていた。彼の行動を近くで観察してみると、彼がしようしている事が分かった。恐らく……



椎奈「それってモールス信号でしょ?分かってもらえるアテはあるの?」

降谷「まぁね。多分、買い物に出てる仲間が近くにいると思うんだ」

椎奈「そうなのね、助けを呼べそうで良かった……」




どうやら無事に救出されそうだ。それを聞いて一先ず安心できた私は、これ以上一緒にいても邪魔だと思って元の場所に戻る事にした。降谷さんが作業に集中しつつも、私の知識に驚いているとは一切気づかずに……




降谷「(まさか配電盤を触っているのを見て、モールス信号だと気づける中学生がいるとは……)」











降谷さんがモールス信号を始めて暫く経った頃。何故か急にドアの向こう側が騒がしくなった。大勢て騒ぐ人の声に、激しい物音まで聞こえる



伊達「おい……やけに騒がしいけど、どうなってんだ?」



全く事態が読めずに呆然としている伊達さんだったけど、ガチャッとドアが開いて派手な服装をした黒髪と猫目の人が顔を覗かせると相当驚いていた。私も声を上げなかったけど非常にびっくりしている

だってその人は原作に出てきた伊達さん達の同期、降谷さんの親友で将来公安部に入る諸伏景光さんなんだから……




諸伏「待たせたなゼロ!!」

降谷「ヒロ!!」

伊達「な、何で?」

諸伏「看板のモールス信号を受けて、犯人達を制圧しに来たんだよ!力じゃなく……数でね」




開いたドアと諸伏さんの向こうでは、大勢の大人が犯人達に技をかけて取り押さえていた。聞けば彼らは警察学校の学生さん達らしく、客を装って制圧に参加してくれたらしい。伊達さんは「教官に大目玉だな……」と苦笑いしていた

そこに新たな二人組も駆け寄ってきて、これまた見覚えがある人達で思わず「マジか……」と小声で呟いてしまった。黒髪天パで目元が幼い男と、襟足より長い黒髪でチャラそうな雰囲気の男達……。将来、爆発物処理班にはいる松田陣平と萩原研二だ
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