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【名探偵コナン】生まれ変わったら名探偵の姉でした。

第4章 〜若き桜達との邂逅〜



私の存在は言わずもがなのイレギュラーだ。主人公の工藤新一に姉なんて存在しないし、赤井さんからアイリーン・アドラーの弟子認定されるなんて想定外だ



けれどあの日の事件で人生の方針は定めた。私は必ず芸能界に入って活躍し、全国的に犯罪発生率が下がるような曲を歌って社会に貢献する!!さすがに映画版や主要キャラが出て来る事件は避けられない可能性があるが、普通の事件なら尋常じゃない努力と根気強く訴えがあれば何とか犯罪が起きずに防げるのでは?



そして、これが最も重大な野望……主要キャラ達の救済だ。特に警察学校組と宮野明美さん、麻生成美さん、組織のアイリッシュとキュラソーも外せない。彼らが生きている事でこの世界はきっと良い方向に傾くだろう。将来幼児化してしまう新一の無茶が軽減され、降谷さん達公安や彼個人の精神的な面、FBIを含める各国機関との関係もマシになる筈……



そんな壮大すぎる思惑が浮かんだのだ。勿論、私が都合よく現場に遭遇できるとは思わない。万事個人でうまく出来るはずもない。全てが全て救えるなんて思わないけど、出来るだけの活動はしたい。そう思ったのだ───









さて、そんな私に都合の良い奇跡が起こった話をしよう。なんと私が通っている英会話教室にナタリー・来間さんがやってきた。例の警察学校組のメンバーである、伊達航の彼女になるべき女性だ。日本人とアメリカ人のハーフで、綺麗な金髪の彼女はとっても子供が好きで優しい性格だった。私が歌う英語の曲をとても褒めてくれるし、出来なかった発音の指摘もしてくれる



そして幸運は続いた。偶然習い事以外でも歌とダンスの練習をしていた公園に、プライベートでデートをしていたナタリー先生と警察学校入校前の伊達さんに遭遇出来たのだ。どうやら二人とも子供が大好きらしく、私の歌を聴いて「スゲーじゃねぇか!時々聴きに来てもいいか?!と言ってくれて、度々デート中に公園で三人会うようになったのだ。最初は申し訳なかったけど、二人とも楽しそうなので何回も会えば気にしなくなった



そんな出来事を得て数年、私が13歳で新一が10歳になる年……分かりやすく言うと原作の7年前。いよいよ伊達さん達が警察学校に入校し、最初の一人が亡くなる年が来た
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