第7章 ─ きみがため ─
「あっ、ああぁ……っなんか、変な、の…きちゃう……」
密口が震えて、お腹の奥に溜まっていた熱が押し寄せてくる。
逃げる術を知らない私は、その快楽の波にのみ込まれた。
「ふぁ……あ、あぁん!…はっ……ぁあ!」
高いとこに昇っていく感覚がして、目の前が真っ白になる。
力の抜けた手足を布団の裏に投げ出した。
指先まで震えている。
「よしよし。よく頑張ったね」
旦那様が優しく頭を撫でてくれて、遠くにいきかけていた意識が戻ってくる。
足の間が冷たい。
サー…と血の気が引いていくのがわかった。
「……わ、わたし……漏らしちゃ、……ふぇ」
お漏らししてしまったと思って、ポロポロと涙を流すと旦那様がクスッと笑って額に口付けを落とした。
「これはが気持ちよくて達しただけだから、泣かなくていいよ」
「うぅ……お漏らしじゃないの……?」
「違うよ。見てみる?」
そう言って旦那様が何かを見せようとするから、なんだか怖くて首をフルフルと振った。
でもさっきのが、達するという感覚なのかと覚えた。
私を宥めるように、旦那様が瞼や頬に軽く口付ける。
そうされていると、秘部から密がとろとろと溢れ出るのを感じて、ふいに指が押し当てられた。