第1章 1 部活
月「町内会って言うからもっとおじさん達だと思ってた」
山「たしかに」
鵜「よーしじゃあ始めんぞー」
鵜飼さんが、いずらそうにしていた夕先輩に気がついた。
鵜「なんだお前どうした?」
澤「すいません、そいつはちょっと...」
鵜「なんだ?訳アリか?怪我か?」
澤「いやそう言うわけじゃ無いんですけど」
人が集まらなかった町内会チームに夕先輩が入った。
ふと窓を見ると東峰先輩が歩いていた。
『あ、東峰先輩!!』
日「アサヒさーーーん!!」
思わず発した声に東峰先輩もビクってなっていた。
すまんと思う。
日向も便乗していた。
東「ゲ、またコイツ...」
鵜「なんだぁ?!遅刻か、舐めてんのか!ポジションどこだ!!」
ガラッと扉を開いてコーチが叫んだ。
東「あっえ、WS...」
鵜「人足んねーんだ、さっさとアップとってこっち入れ!すぐ!!」
コーチに急かされ勢いに押された東峰先輩が、
気まずそうに体育館に入ってきた。
『よかった』
まだ、バレーボールが好きで。
嬉しくて少し涙目になりそうだ。
町内会チームのセッターは菅原先輩になった。
やっと、役者が揃った。
日「アサヒさん来たな!!」
影「とりあえずは、な」
やっぱり第三者から無理矢理連れてこられるのが
一番手っ取り早い気まずさの払拭だ。
特に、日向みたいな真っ向コミュニケーションから
絡まれたら無下にはできないから。