第11章 合宿1
「お前は、もう涼雅に会うつもりは」
「ないです。氷帝のテニス部の皆にも
立海に戻ったのにライバル校に彼氏がいるなんて思われたくないので。実夢は、別れていないみたいですけど」
「そうかよ」
「跡部監督。涼雅に伝えてください。もう、あたしの事は忘れてくれていい。と」
「いいんだな。それで」
「はい」
そう言って帰っていった跡部監督
時間をずらしてコートに戻ると、今度は個人個人で打ち合っているメンバー。
奥ではくーちゃんとブンちゃんのダブルスと井上先輩と浦山君のダブルスの練習をしているようだ
「大丈夫かい?」
「え?」
「何か、悩んでいるんじゃないかと思ってね」
何で、分かっちゃうのかな。せーちゃんは
「まぁ、色々と大丈夫じゃないかも」
「そうか」
時計を見たせーちゃんが15分の休憩と言った瞬間
座り込んだ部員たちと、立ち続けられているOB部員
「さすがだなあぁ」
「そりゃ、伊達にこれ以上の練習量をこなしていたわけではないからね」
「そっか」