第11章 合宿1
「ほれ、着いたぞ。起きろぃ鈴」
ブンちゃんの声に起こされたあたしは
バスが止まったのはあまりにも大きい建物の前で
「何ここ」
「これが、合宿所だ」
「あの、跡部が貸してくれてな」
アトベ・・・?
どこかで聞いたことあるような、ないような
「鈴。跡部って、氷帝の、あの俺様な監督じゃん」
「あぁ。そうだ」
すっかり忘れてたわ
「ほんと、あの人には無関心だよね?
氷帝でもマネージャーに誘われたくせに」
そう言った実夢の言葉に固まった
立海のメンバーとお兄ちゃんに大人たち。
驚いていないのは、お父さんとせーちゃんくらいだろう
「どういうことだ。鈴」
「あはは」
「あはは。じゃねぃ後できっちりと聞くからな!」
「うぅー」
そう言って荷物をそのままに練習に行ってしまったブンちゃん
「なにも、ここで爆弾投下しなくてもいいじゃん実夢」
「だって、面白いじゃん。あんたの彼氏が氷帝にいることもばらすからね?」
「うわっそれだけは勘弁」