第11章 合宿1
「お前たちも早く食べてしまえ」
そう言って来たお父さんは既に食べ終わっているようだ
「うん」
ブンちゃんの横に座って、おにぎりを食べ始めると
「相変わらず丸井先輩には懐いてるんっすね」
「まぁな」
「赤也に懐いていなくて良かったんじゃないかい?」
「どーゆー意味っすか」
そんな言葉を言われた瞬間
「そのままの意味だ」
と弦ちゃんに言われていた赤也君
「丸井は、面倒見がいいからな」
「確かに」
「お前の弟たちは元気なのか?」
「あぁ」
そっか。ブンちゃんは弟たちのために、プロの道をあきらめたんだっけ
「でもさ、それでも自分の好きなものに囲まれてるのも俺的には幸せなんだぜ?」
「そうなんだ?」
「あぁ」
ごちそうさまと食べ終わった食器を持って行くと
「そろそろ行くか」
「そうだね」
皆が出る支度をしていると
「お前たちも着替えて来い」
「「はぁい」」
「何だ、部屋着だったんだ?」