第11章 合宿1
翌日、早く起きてしまったあたしと実夢
下に降りると、すでにお父さんも起きていて
「あれ?お父さん、もう起きてたんだ」
「あぁ」
でも、お母さんが起きている様子はない
「心はまだ寝ている」
「そうなんだ」
お父さんもお母さんもずっと名前で呼び合っている。
そんな環境が羨ましい。
「鈴」
「あー。うん」
「何だ?」
え?
「どうせ、せーちゃんたち皆朝ごはん食べないでここ(柳家)に来るんでしょ?」
「ふっ良く分かったな」
「だから、軽く食べられるもの位用意しておこうと思って」
「そうだな。そろそろ、侑吾も起きてくるか」
「こんな早くに起きてるの?お兄ちゃん」
「あぁ」
そんなことを言っていると、すでにジャージに着替えて来た
お兄ちゃんがリビングに起きてきて
「ほんとだ」
「何がだよ?」
「お兄ちゃんがそろそろ起きてくるって」
「あぁ。そう言うことか」