第11章 合宿1
「中学3年間、立海でしかも寮生活だったんだぜ?
お前らは親父を存分に占領してたじゃねぇか」
「そんなことないでしょ。
しかも、それだったらお兄ちゃんも氷帝に入ればよかったでしょ?」
「それこそ嫌だね。あんな人たちと一緒にレギュラーを狙うなんて」
そう言ったお兄ちゃんは敵対している眼差しをしていて
そっか。お兄ちゃんは小学校の同級生が氷帝にいるんだっけ。同じ男子テニス部だって言ってた気がするけど
「ま、今度の合宿で、どれだけ力を付けられるかだろうな」
「そう、なるね。
確か、合宿1回目終わったら暫く練習お休みだって
せーちゃんが言ってた気がするけど」
「そうなのか?」
「うん。そしたらあたしたちも一時マネージャー業務離れられるしね」
「そっちがお前たちのメインだろ?」
「当たり前でしょ?好きでマネージャーやってるわけじゃないんだから」
「へぇ。その割には仁王の事良く見てるよな?」
仁王?
まーくんのこと?
「お前の思ってる仁王って、悠翔の親父だろ?
俺の行ってる仁王は悠翔の事だぜ?」
「仁王先輩?」
「そ」