第11章 合宿1
学校もあっという間に終わりになり
せーちゃんたちの言うとおり、赤点を1人も出す事も無く
合宿に参加させられる羽目になったあたし達
「結局、お前らも来るんだな」
「うん。お父さんに
"当り前なことを聞いてくるんだな"って言われちゃった」
「当たり前なのかよ。参加するの」
「みたいだよ」
荷物をバッグに詰め込んでいく
「お前ら課題は」
「課題はね」
じゃんっと出した課題を入れられるファイルを取り出したあたし達
「マジかよ?」
「何で?」
「持って行くとは思わなかった」
「えー。だって、家ではゆっくりしたいもん」
「そーかよ」
そういうお兄ちゃんだって持って行く癖に。
きっと、お父さん占領して課題を終わらせそう
「何だよ?」
「お父さん、占領しないでね?」
「いやだね」