第10章 プレイスタイル
「精市。桑野は、オールラウンダーでも行けるかもしれない」
「そうか」
5分の休憩にドリンクを出すと、勢いよく飲んでいく部員たち
しかし、練習量が半端じゃない立海では、ドリンクの作る量も生半可な量じゃ足りない
「鈴」
「お兄ちゃん?」
「何で、この部活に。しかも
やらないって言っていただろう?」
「魔王様に強制的に・・・ね?」
「なるほど。確かに起こると怖いもんな。あの人」
お兄ちゃんもせーちゃんの怖さを知っているうちの1人だ
「夏の合宿、お前たちも来るんだろ?」
「多分ね。あたしたちは行く気がなくてもきっと、お父さんやせーちゃんたちだよ?絶対に強制参加だと思う」
「だな」
練習を再開すると言ったせーちゃんの言葉に
立ち上がったお兄ちゃん。
「んじゃ、やってくるか」
「行ってらっしゃい」
「おぅ」
練習を再開したお兄ちゃんたちは、今度はシングルスでの練習を始めた
「せーちゃん。テニスはさ全員で7人は確実に出るでしょ?」
「あぁ。団体はね」
「補欠の選手とかは入れておかないの?」
「あぁ。そこら辺は蓮二が考えてると思うよ」
「お父さんが?」
「うん。だって今だって蓮二の奴
2人を相手に1人でやっているだろう?」
そう言えば