第8章 旧立海大同士の対決
まーくんもラケットを持ったと思ったら
「あれ?親父は?」
「仁王の奴、軽く本気だね」
「軽くないよね?なんでまた変な人に化けてるんだか」
「「は?」」
驚いている立海テニス部員+仁王先輩
「おいおい。俺ソイツの戦い方知らねーし。
どうせやるなら知ってるやつに化けろよ・・・な!」
そう言った瞬間、サーブを打ち始めたブンちゃん
「かっこいいー」
あたしの目には既にブンちゃんしか映っていなくて
「あ、前に出た」
「え?嘘だろ。あんな前に出て平気なのかよ?」
出る。きっと出る。
あそこまで前に出るということは
「妙技・綱渡り」
口をあんぐりと開けている部員たちを差し置いて
ブンちゃんに釘付けになっているあたし
「嘘だろ?
あんな技を出せるのかよ」
「ブンちゃん。最初からそれはないぜよ」
「けっ俺の知らない奴に化けるお前が悪いんだろぃ」