第7章 監督とコーチ
「実夢」
「はい?」
「データベースを書き込むノートは」
「用意してあるよ」
「流石だ」
ノートには
プレースタイル表となっているらしい
「では、まずは体を解すことから始めるとしよう
コートを10周走って来い」
「「は?」」
走りに行かない彼らを見たせーちゃんが、お父さんにそう言った
「蓮二、彼らは分かっていないようだよ」
「なるほど。体力には自信があるようだが、精市は監督として、俺はコーチの1人として。ここにいる。後、もう1人来るはずだが。まだ来ていないのでそれは置いておこう」
「この人が、コーチ・・・?」
そんなに意外かなぁ?
「後で、体力が持たなくても知らないぞ?」
「まぁ、蓮二。彼らは俺達のころよりも遥かに
練習量なんて少ないだろうね。」
"王者の名が廃る"そう言ったせーちゃんの言葉にぞくっとしたのは言うまでもない
「俺達・・・ってことは」
「まさか」
「わりぃ。遅れた」
「ブンちゃん!」
「よー」
「来たか丸井」
「ったりめーだろぃ」
「では、紹介だけ言っておこう。
幸村精市。立海大付属中学、高校と部長を務めあげ、この立海を王者にした一人者だ。
プレイスタイルはオールラウンダー。
そして、丸井ブン太。俺達と一緒に王者に仕立て上げた実力者だ。プレイスタイルはサーブ&ボレー。立海のボレーのスペシャリストだ。
そして、この俺、柳蓮二。精市ともう1人と一緒に当時の立海ビッグスリーと呼ばれていた。プレイスタイルはカウンターパンチャーだ」
「マジ・・・?」
「プクク」
「何だ、丸井。仁王に言われたんだった。
柳はな、立海の参謀だよ。俺達のデータはすべてインプットされている。
今日の体力測定は、お前たちの体力底上げとプレイスタイルを見極めるためだよぃ」
「え?」