第5章 マネージャー
「ひでぇ。やっぱり柳先輩の娘だ」
「それはどういう意味だ。赤也」
「あ゙」
「お父さんの時のテニス部の人って、ホント面白いよね」
「確かに、いろんな人がいるし」
「そうか」
食事を始めるとせーちゃんが
「鈴はすぐにお嫁に行っちゃいそうだね。蓮二」
と爆弾発言をしたことにむせこんでしまったお父さん
「まだ、嫁にやる気はさらさらないが」
「そう?でも、ブン太の事が好きみたいだし、認めてあげたら?」
「アイツだけは勘弁してくれ。俺と同じ年の義理の息子は嫌だ」
「あら。蓮二でも嫌なものがあるのね」
「当り前だ」
「「ご馳走様」」
「え?もう喰わねぇの?」
「?」
「はい」
何でそんなことを聞くんだろう?
普段よりも若干多く食べたつもりだけど
「まぁ、他の女の子に比べたら、2人とも細いかもしれないね」
「そんなに、細くもないと思うけど」
「いや、十分細いよ。そのうち、ブン太に潰されそうだね」
「ブンちゃん?」
ブンちゃんで思いだした
「お父さん!夏の合宿って」
「秘密だ」
秘密ってことは、来るか来ないか分からないって事?