第5章 マネージャー
「今の立海の部長が、仁王の息子だよ。
それと、鈴たちの同級生に2人の娘がいる」
「まじっすか!?」
「あぁ。本当だ」
へぇとか言いながら話しているけど、この人良く分からないというのがあたしの感想だ
「実夢。道具を一度片してきなさい。食事にしましょ」
「うん」
テーブルに、フライの盛り合わせを置くと
目を輝かせたモジャモジャ頭の人
「しっかし、柳先輩にもあまり似てないっすよね」
そう言った目線の先にはあたしがいて
「鈴はどちらかと言えば、心に似たんだろう。
実夢の方が俺に似ている」
「でも、2人共頭の良さは、蓮二に似ているの」
「へぇ・・・じゃあ、赤点なんて取らねぇんだろうな」
「取るわけがないだろう?赤也じゃないんだから」
そう言った瞬間笑いが出たのに驚きを隠せない
「そうね。鈴たちは、覚えていないのかもしれないわね」
「「え?」」
「赤也はね、あたしが貴方たちを産んだその日に見に来てくれたのよ?
その後もかなりの頻度で見に来てくれてたけどね。丁度4歳くらいになったころから赤也もテニスで忙しくなって、中々帰ってこれなかったりもしたけどね」
「そうだったんだ?」
確かに、あの写真の赤也と言われてた人に似ているかもしれない
「マジで、俺の事覚えてねーのかよ」
「全く」
「記憶にないので」