第5章 マネージャー
あとは、と言いながら
テニス用品を見て回るせーちゃん
「こんなもんかな」
意外と買い込んだらしい
「あれ?」
2つも違うグリップが1個ずつ?
「これは、赤也のだよ」
そう言えば昨日も赤也って言ってた気がする
「そうだね。昨日は寝ちゃったしね。
赤也は、俺達の可愛い後輩だよ。今でもね」
へぇ
「だからこそ、赤也の使ってるグリップとかも
あれば買っておくのは、たまに帰ってきたときに
グリップがボロボロになっているのを
すぐに直せるだろ?」
「まぁ、確かに」
「まぁ、軽く打つには、アイツらも一緒にやっているよ」
は?
え?
「そんなの聞いたことないんだけど!?」
「だろうね。蓮二の事だから言うつもりもなかっただろうけどね」
ふーん
「でも、夏の合宿は皆見に来れると思うよ」
皆・・・?
「俺と赤也も含めたいつもの集まるメンバー」
「な!?」